ガチでヤバい!?「安いニッポン『価格」が示す停滞」:前編
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こんにちは~!ゆうまんです。
今回は最近読んで衝撃を受けた本を紹介したいと思います。
本のタイトルは、
安いニッポン~『価格』が示す停滞~
本のタイトルだけでも衝撃を受けましたが、内容はもっと衝撃的でした。
それでは、本の紹介をさせていただきます。
本書籍は2021年3月8日に日経新聞出版から発行されました。
著者は「中藤 玲 さん」で、'19年末から20年にかけて日経本紙および電子版にて公開された記事をベースに取材した内容を新書化したものです。
内容は、
☆日本のディズニー入園料は、世界で最も安い水準
☆港区の平均所得1200万円はサンフランシスコでは『低所得』
☆日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下
なかなか衝撃的ですよね…(^^;)ガチでヤバかったんかニッポン...
さて、本書は4章構成となっておりますが、今回は第3章までの内容を要約してお伝えしたいと思います。
本記事の構成は以下になります。
前編:1.ディズニーは世界最安値水準 物価の安い国
中編:2.年収1400万円は「低所得」?人材の安い国
後編:3.「買われる」ニッポン 外資マネー流入の先 4.まとめ
3部構成となっていますので、長い間お付き合いいただければと思います。
それでは、さっそく行きましょう!
前編:1.ディズニーは世界最安値水準 物価の安い国
ディズニーチケットは世界最安値です!というと、
「いやいや、昔に比べてメッチャ高くなってるやん!この前も値上げしてたし、本当に最安値なの?」
って思うかもしれません。
たしかに、ディズニーチケットは開園38年間で15回値上げしてます(白目)
現在価格はオープン当時のなんと2.4倍。エグいですね…(^^;)
家族連れに取材すると、
チケットが高いと感じている人が多いようです。
では、世界のディズニーチケット価格を比較してみましょう。
※2021年10月価格を記載
世界と比較すると日本が最安値でした。なぜ、世界最安値なのに国内の人々は高く感じてしまうのでしょうか。
本書に登場する首席エコノミストによると、
「日本の所得や生活水準からすると、世界で最も安いディズニーランド料金ですら割高に感じます 」
とのこと。
私たちの収入や生活水準が上がらない(むしろ下がっている)状況では、たとえ最安値でも高嶺の花ということでしょうか。残念です。
その他、日本で安いモノとしては、
「ダイソーの100均」
なんかもあります。
あれもこれも安い!安いのはありがたい!・・・のかな?
しかし、なぜ世界に比べてモノが安いのでしょう?首席エコノミストによると、
「日本は長いデフレによって、企業が価格転嫁する メカニズムが破壊されたから」つまり、デフレによって値上げが出来なくなったようです。
値段が安いことは消費者にとってありがたいことです。しかし、会社の売上げが下がって給料が下がるため、必ずしも良いとは言えません。
(まぁ、給料上がって物が安ければ最高ですけど(笑))
私自身10年以上会社勤めしていますが、ここ数年給料が上がった実感がありません。
ちなみに国民の平均収入の推移調べてみると、
バブル崩壊以降、平均年収は下がり続けています。(2014年以上は若干上がってきたが、コロナの影響で2020年、21年は減少していると推測される)
給与が上がらない(むしろ下がっている)
↓
買い控えする(or安いモノを求める)
↓
売上が上がらない(値上げできない)
といった負のスパイラル(デフレスパイラル)が30年間続いた事で、私たちにすっかり「デフレマインド」が定着しました。そんな中でも値上げに踏み切るディズニーチケットについて、世界最安値だとしても日本国民には割高感があるのかもしれませんね。
以上、「前編:1.ディズニーは世界最安値水準 物価の安い国」でした。
次回「中編:2.年収1400万円は「低所得」?人材の安い国」について記述しますので、もよろしくお願いします。
それでは~ノシ
※追記(2021年10月29日更新)
「中編:2.年収1400万円は「低所得」?人材の安い国」は下記になります。